移動式クレーンを手配するときは
あなたはどんなことに気を付けているかな?
例えば
25tラフターが必要な時は、
「明日、25tラフター1台、1日作業でお願いします。」
と言うだけかな?
別に
移動式クレーンの設置場所が平坦で障害物が何もない状態なら、
それでも全く問題ないと感じる。
しかし
建築現場はいつもそんなに状態の良い場所だけではないよね。
歩道や道路を使用して作業を行ったり、
足場の中にアウトリガーを突っ込んで作業したり、
狭い敷地の中の場合はさまざま状態で作業する。
そこで
移動式クレーンを道路に設置してアウトリガーを歩道に出す場合は、
アウトリガーの形状によっては作業出来ない事もあるのだ。
具体的には
アウトリガーって、アルファベットのHの形をしたタイプと、
Xの形をしたタイプの2種類があるのだけど、
X型のアウトリガーだと、歩道が一段高くなっている場合は、
アウトリガーが歩道の段差に接触する場合があるのだ。
もしかしたら、カタログを見ると理論上はクリアしていても、
道路自体がかまぼこ型になっているので、歩道の方に
若干ながら移動式クレーンが傾くのである。
すると、理論上は接触しないものが、
実際には、接触してしまって作業にならない。
と言う失敗を私は経験したことがある。
逆に
移動式クレーンの設置場所が確保できずに足場の中に
アウトリガーを突っ込むような場合には、
H型のアウトリガーの上部が障害物に接触したため、
次回からX型の指定をしたこともある。
もちろん
今までは、そこまで考えずにただ何となく移動式クレーンの
手配をしていた。と言う人も多いはず。
それはそれで良い。と私は考えていて、私の失敗や経験から何か1つでも
学んで頂けて普段の仕事に生かしてくれれば、私は本当に嬉しいよ。
まだまだ、人生先は長いからね。
つまり
移動式クレーンを手配する前に確認しておきたい内容は、
設置場所が、縁石などの段差のある場所や、
足場の中にアウトリガーを差し込むような場所か?
と言う事で、アウトリガーの形状によっては、
障害物に接触して設置が困難な状況があると言うこと。
大切なのは、実際の現場をあなたの目で確認して
どんなトラブルが予測出来るか検討すること。
現場監督の仕事は「段取りが命」だから、
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