前回は、鉄筋工事の施工計画書の全17項目のうち
2~4項目までをお伝えした。最初から読みたいあなたはこちらから。
今回は続きからお伝えするよ。
5,荷札の照合と提出時期(ラベル,鉄筋のマーク等の確認方法)
前の項のミルシートは、大切だけど実は「現物」を確認していない。
書類上、品質的に仕様通りの材料が納入されましたよ。
と言っているだけ。
そこで
現物をミルシートと同じ材料であると確認するのに必要なのが
ラベル(メタルタグ)とロールマークである。
ちなみに
メタルタグは鉄筋の材料検収に鉄筋の加工場に行ったことがあれば
当然知っているはずだけど、鉄筋の径や長さごとの束ねられた
鉄筋の束ごとに、鉄筋の材質、径、長さを記した「ラベル」のこと。
そのラベル(メタルタグ)をミルシート、若しくは納入伝票と確認することで
正しい材料であると確認できる。
更に
実際に現場に材料が入ってきたときに所定の品質か?
を確認するために鉄筋にはロールマークと呼ばれる
「刻印」のようなものが所々にあるのだ。
このロールマークを現場への材料納入時に確認すれば
メーカーからの正しい材料が正しく現場に納入されたことになる。
実際に1本ずつ確認するのは現実的に無理だからね。
そして
メタルタグとロールマークについては、個別に記事にする予定。
6,鉄筋の試験(試験所,回数,試験成績書)
鉄筋の材料の試験を確認するには、ミルシートを見ればよい。
本来ミルシートは、鋼材検査証明書なので鉄筋材料の試験結果と
材料の納入伝票を兼ね備えているから。
材料自体の検査においては、JISなどで定められており、
それぞれの材料によって基準が違うので、
「各種JISに定められた回数」
で検査を行えば問題ないのである。
だって
「実際に検査で合格したものが入ってくるし、現場で何もしないからね」
更に
溶接フープなど工場で加工した商品は、「納品書」と「試験成績書」が
別に分かれているものがあるけど、両方共必要なので残しておこうね。
メーカーによって、試験成績書に数量が記載されていないものがあると、
最終的に「何t」現場に納入されたか?分からない場合があるからね。
そして
ここまでは余談で、あなたがしっかりと管理して把握しておくべきは、
材料の検収や現場での受入確認検査などを「誰が」立ち会って、
どのように確認するか?ということ。
具体的には
それぞれの検査は現場担当者が確認すればよいのか?
わざわざ工事監理者さんが立ち会って確認を行なうのか?
を事前に確認しておかないと、工事監理者さんから
「連絡もよこさずに勝手にやりやがった」
と怒られるからね。
今回はこのあたりでおしまいね。
また次回。
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