別途業者との相性が悪い。
別途業者が全然言うことを聞かない。
官庁工事だと、当たり前のように存在する「分離発注」。
つまり
- 建築
- 電気設備
- 機械設備
- 土木
などが、別々に発注されることである。
実は、私の会社でも別途業者と上手く行っている現場と、
揉めてばかりいる現場がある。
そして、私は揉めている原因に心当たりがある。
しかも、かなり核心的に。
しかし
当の本人たちは全く気づかないのだ。
多分私が見る限り「永遠に」気づかないかもしれない。
そして
実際は民間工事で設備工事まで一式で請けている工事に関しても、
何ら変わらない態度を取っているはずである。
それは
「別途という線引き」を無意識に行っているから。
あなたには当たり前に感じたかもしれない。
では、あなたはこのような気持ちになったことは無いだろうか?
- 設備工事の事は建築屋には分からない。
- 電気設備・機械設備は建築の言うことを聞いておけば良い。
- 別途のスラブ配管なんか夕方からすれば良い。
- ボードを貼ろうとしたら、いつも「待ってくれ」ばかり言う。
- 現場で何の作業をしているか?さっぱり分からない。
もしも、あなたが1つでも当てはまるなら要注意だよ。
ハッキリ言ってしまうけど、自分の守備範囲外の事柄に対して
「学ぼうという気がない」というか全く興味が無い人間ではないだろうか?
自分の仕事に勝手に線を引いて、線の外側の仕事は
「きっと誰かがやってくれる」と甘い考えを持っていないだろうか?
もしそうなら
きっと、どんな現場でも苦労すると感じるよ。
なぜなら
電気設備も機械設備も無い建物なんてありえないからね。
そして、別途だろうが違おうがわかろうとしないという気持ちは一緒。
しかし、別に私は「設備屋」ではない。れっきとした建築屋である。
でも、1つだけ言えるのは
「建築も設備も協力しないと良い建物なんて絶対に出来ない」
ということ。
そして、私が感じているのは「別途」だとか言って、
揉めている時点で
「誰の為に仕事をしているのか?」
を吐き違えている可能性が非常に高いということ。
だって
「お客さんの為に良い建物を建てるのが技術者でしょ?」
お客さんにとっては、別途業者がどうとか?関係ある?
お客さんの求めているのは「皆が協力して良い物を作って欲しい」
という気持ちじゃないかな?
だから、別途とか関係なく協力して建物を作って行こうよ。
私が本当に言いたいことはそれだけ。
つまり
別途業者と上手に付き合うたった1つの秘訣とは、
「建物をつくり上げる為に協力をする」こと。
ハッキリ言って、「別途だから」という言葉を使う人は、
本当に良い建物を作ろうという気持ちが感じられない。
大切なのは、皆が協力して「お客さん」の為により良いものを造ること、
では無いのかな?みんな何か勘違いしていない?と私は強く感じるよ。
「ドキッ」としたあなたには、是非この言葉を伝えたい。誰のために仕事をしているのかを考えなおすキッカケになれば私は非常に嬉しいよ。
「For the Project」(全てはプロジェクトの為に)
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