敷地が十分建物に対して広い場合は、敷地の端に
測量用のベンチマークを設置すれば良い。
しかし
敷地いっぱいに建物が建つ場合は
どこにベンチマークを設置するべきか?
という問題が有る。
ベンチマークを使って測量をするので、
当然測量機械を設置するのだから、
車道の真ん中に設置することは当然出来ない。
だから
私は、前面道路の現場を挟んで反対側で、
歩道がある場合は歩道に、歩道がない場合は
車道の端にベンチマークを設置することが多い。
なぜなら
道路は基本的のアスファルト舗装がしてあるので
工事期間中に「位置」や「高さ」が変動する恐れが少ないから。
だから
私は大抵他にこれといった良い物が見つからない限りは
道路にベンチマークを取っている。
更に
現場の道路を挟んで反対側に設置するのは、
敷地いっぱいに鋼矢板などを打設すると、
掘削した時の影響でベンチマークがずれる恐れがあるから。
だけど
敷地外にベンチマークを設置したからといって
安心できる訳では無いということ。
実際に
私が経験したことがある事例を出すと、
ある日突然、知らない業者さんが道路にスプレーを振りに来た。
「あれっ、何か始めるのかな?」
と思って見てみると、何かの埋設配管のラインを掘り起こすみたい。
しかも、私達の現場のベンチマークがあるライン上が綺麗に
2本のスプレーの間に入っている。
「ベンチマークを移さないとヤバイぞ」
と感じた私はその日の夕方ベンチマークを
数点違う場所に移すことにした。
それから3日後には、水道工事として道路工事が始まり、
私達の現場用の最初のベンチマークが全て無くなってしまった。
「ベンチマークを移して正解だった」
と胸をなでおろした記憶が有るよ。
だから、長い工期の間には当初予想もしなかった
周辺工事が始まるかもしれないということ。
怪しい動きを察知したら直ぐに対策を取ったほうが良い
ということを私は身を持って体験をしたよ。
つまり
測量用のベンチマークをどこに設置するかと言う問題
については、出来るだけ移動や沈下しない不動な箇所に
設置することをオススメするけど、周辺道路の工事などで
なくなってしまう恐れもあるよ。
そして
周辺道路については、こちらの記事もオススメだよ。
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