前回は、コンクリート工事の施工計画書の全17項目のうち
8~11項目までをお伝えしました。
最初から読みたいあなたはこちらからどうぞ。
今回は続きからお伝えします。
12.打継ぎ面の処置方法
打継ぎ面というのは、建築現場ではないがしろにされがちです。
コンクリート打設した、次の日には作業員さんがわんさか入ってきて
ドタバタと作業している中で、
「ちょっと、今からレイタンスをハイウォッシャーで飛ばしますよ~」
と言っても、「ふざけるな!」という声が返ってくるだけでしょう。
だからと言って、レイタンスをたっぷり残したまま次のコンクリートを
打設するのは、打継ぎ部に絶縁シートを挟むようなもので
コンクリートを品質管理上好ましいものではありません。
だったら
コンクリート打設後に塗布するだけで、レイタンスを抑える効果の
ある材料なども比較的安価にありますので、今までよりもう1歩
進んだ品質管理をしたいと感じているあなたは試してみてはどうですか?
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13.上面の仕上げの方法(タンピング)
コンクリート上面の仕上の方法はタンピングを行います。
で終了となりますが、基本的には、骨材をタンピングで
沈めて平滑なコンクリート仕上面にすることが大切です。
もしも、今後タンピングなどで書くことがあればその時に。
14.打込み後の養生(暑中、寒中)
コンクリートの打設後の品質管理の基本は「湿潤養生」を
行うことにより、初期クラックを減らしながら強度を促進します。
しかし
言うのは簡単ですが、やる手間も、工期も、コストもかかるのが
こちらの「養生」なので、そこまで手間や労力を掛けても
しっかりとした「養生」が必要なのか?を現場スタッフ全員で
考えることが必要かと感じています。
なぜなら
工場や倉庫などコンクリート面が仕上面になるような建物用途
であれば、手間やコストを惜しみなく初期養生を行うべきだし、
コンクリートの下地に影響されない床仕上げ(OAフロア等)
であれば、そこまで神経質にならなくても良いかも知れません。
(当然、やるに越したことはないですよ)
また
柱・壁についても脱型を行うとコンクリートの乾燥が始まるので
コンパネをはがした後に「湿潤状態の養生シート」を張るような
製品なども開発されています。ちなみに、今回の意味の「脱型」
は緊結材ではなく、せき板(コンパネ等)のことを指してます。
今回はこのあたりでおしまいです。
また次回。
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