建築の階段って躯体で一発仕上げのものってあまりなくて、
モルタルや石やタイルで仕上げるのが一般的。
でも、階段の仕上げの墨出しってどうしているんだろう?
実は
私は新入社員の時に、先輩から同じ質問をされたことがある。
その時は、型枠大工さんが階段の墨出しをしていたのだけれど、
一度もじっくりと作業状況を見たことが無く答えることが出来なかった。
「今までもう10回以上は大工さんが出しているのに、
一度も興味を持ったことは無いんか」
と言うような事を言われて、嫌な気分になった記憶がある。
だから
きっとこの記事をあなたが読んでいると言うことは、
かつての私と同じような「嫌な気分」になる可能性があるので
今回の記事で何となくのイメージは掴んでおこうね。
まず
階段の手摺が躯体で構築されている場合は、手摺に階段を1つずらした物の
墨を出すのが一般的である。現場にCADで書くようにピンポイントで
位置が出すことが出来るのであれば全く問題無いけど、実際の現場では
最寄りの基準墨から1つ1つ階段の位置を出さなければいけない。
図にするとこちら。
でも
階段の手摺が金属手摺だったらどうするの?
と、私が3年生位の時に雑談の中で話題にのぼって、
「へっ?」となってしまって答えられなかった。
正解は
階段の小口に仕上げの墨を出すという、先ほどのやり方が階段より上で墨を出すなら、
逆に、階段の仕上げより下の位置に墨を出すという方法をとる。
文字では伝えにくいので図にするとこちら。
結局
階段の墨出しって、分かれば簡単な「コロンブスの卵」みたいなものだよね。
そして、同じような考え方は他の工種でもあるよ。
例えば
塩ビタイルやカーペットの壁際の部分の材料をカットする方法とかね。
もしも
あなたが興味があるなら、同じような作業をしている所で
「どのような手順でやっているのか」を確認してみてね。
でも、一番身につくのは「1回は自分自身でやってみること」だよ。
つまり
階段の墨出しの基本は、階段を1段分スライドさせた墨を出すことにより
実際の階段の仕上げの墨に戻しているということ。
言われれば当たり前という事も、自分自身の力だけで気づくのは
非常に難しいし、時間もかかるよ。
だから
こちらに参加することで、あなたにとっての目からウロコが見つかるかもね。
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