前回は、鉄骨建て方の計画書の全14項目のうち
1~3項目までをお伝えしました。
最初から読みたいあなたはこちらからどうぞ。
今回は続きからお伝えします。
4 吊り足場等の仮設材や二次郎材等で地組みするものの有無
言い方は変ですが、鉄骨の建て方は鉄骨部材単体だけで楊重するの
ではありません。鉄骨の足場や、鉄骨を何ピースか地面で組み立てて
楊重することもあります。
すると
鉄骨部材を単体で吊り上げる事に対して、荷重や重量バランスが変わり、
この後の節にでてくる楊重方法や、楊重計画にも大きく影響してきます。
ここでの考え方の食い違いが、元請けと協力業者さんで起きてしまうと、
実際の現場で、どちらかの思い通りの施工方法が取れなくなるのです。
結果として
地組を行えば足元の良い所で施工できるので安全かつ安定した作業が
出来るのに、地組材合計が楊重できる揚重機で計画されていないばかり
に、部材同士を上空で連結するための仮設の架台を組んで、高所作業車
などで危険な作業をする必要がでてくる可能性があるという事です。
そうならないように、仮設材や地組が必要な部材は、あらかじめ図示して、
「誰が見ても分かるように」しておくことが、非常に大切です。
「まあ、大丈夫だろう」
と、たかをくくっていると以下のような状態になってしまいますからね。
↓ ↓ ↓
5 吊上げの方法
この節では「鉄骨をどの様に吊り上げるのか?」について
説明をします。
「どの様に吊り上げるのかって、ワイヤーで吊るよ!」
とあなたは感じたかもしれませんが、鉄骨部座は重量物
なので、変な吊り方をしてしまうと落下の危険性があります。
なので
- 鉄骨を吊る為の仮設のピースを取付けるのか?
- 治具はシャックルなのか?クランプなのか?
- 一度に1部材しか吊らないのか?複数本吊るのか?
- 複数本吊り上げる場合のワイヤーの長さはどうするのか?
- ワイヤーの太さは適性なのか?
- 地組などして不安定な部材は、2点で吊るのか?4点など増やするのか?
などの疑問に答えられるように、図面やカタログを添付して
誰が見ても分かるように整えておく必要がありますよ。
6 主な部材の質量表
7 建方用機械の種類、性能
6と7はセットで考えた方がよいので、合わせてお伝えします。
4でお伝えした、地組や仮設材も含めた部材の重量を一覧にするか、
平面図に図示するなどして、鉄骨の建て方計画において、どの部材が
一番吊り上げるのに負担がかかるか?
言い換えると、揚重機の選定の根拠となるべき部材を探します。
これは
一概に、「一番重たい材料」が揚重機に負担がかかるわけではなく、
重くても揚重機から近い材料より、重さはそこそこだけど遠い部材
の方が吊り上げられない。という事も生じるので、揚重機の能力表
と部材の配置状況を確認して、選定することをオススメします。
また
鉄骨は立体的に組立てられるので、平面図だけみて「届く」と
判断したとしても、実際は既に組み上げられた鉄骨が邪魔して
ブームが倒れない。という事も起こるかもしれないので、
自分の中で建てる順番も意識して計画してください。
基本的には、遠くから手前に掛けて建て方を進めていくと
スムーズに進みます。
こちらは、BIMで計画出来ればトラブルが圧倒的に減るので
使える環境の方は是非実践してみて欲しいですね。
そして
計画した結果を図面に、吊上げ能力、作業範囲、設置位置及び
保安上の注意事項と共に記載をしておいて下さいね。
今回はこのあたりでおしまいです。
また次回。









































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