掘削をする上で重要なのは、「地質」と「地下水位」である。
その中でも地下水位が高い砂質土の地盤って掘削すると本当に崩壊しやすい。
例えば、雨が降ったり水中ポンプが止まったりしただけでも、
あれよあれよと見る見るうちにいたる所が崩れていく。
だから
地下水位が床付面より高い所の掘削工事においては、
出来るだけ崩壊を出来るだけ防ぐために、
安定勾配(45度)で掘削させることが多い。
更に
ピットなどで一部分だけ深い場所や試掘などを行う場合には、
つぼ掘り(一箇所だけ深く掘り下げる)の様な状態になる事が、
一番危険であると感じる。
なぜなら
地下水が湧き出てくると、その影響でどんどん土が削られていくから。
しかも、急激に深さが違う場所に関しては、
どうしても法面の角度が急になりやすいからである。
すると
そのうち地下水によって削られた地盤は、
オーバーハング状態といって、地表面が水泳の飛び込み台のように
突き出た状態になってしまう可能性が高い。
当然の様に、突き出た部分に関しては崩壊の危険性が非常に高く、
特に、試験掘りなどをしていると、掘削先の状況を確認したいために、
法肩ギリギリまで行きたいという気持ちが大きくなり、
同時に、事故の危険が非常に高くなる。
しかも
法面が崩壊して一緒に巻き込まれたりすると、
死亡事故や重大事故につながりやすいので、
同様の状況に遭遇したら、周囲の地面の亀裂に目を配りながら、
一刻も早く、オーバーハング状態を解消するようにしようね。
ちなみに
試掘時でオーバーハング状態になって、
1番危険なのは「元請職員」だからね。
つまり
地下水位が床付け深さより高い地盤の掘削時の注意ポイントとは、
「地盤の崩壊」である。特に、砂質土でつぼ掘りの様な状態であると、
知らないうちに地下水で削られていき、オーバーハング状態になり、
周囲にいる人ごと崩落してしまう可能性が有るので十分注意して欲しい。
特に
梅雨時期などの雨の比較的多い時期には、
ある朝現場に来たら掘削の裏面が崩れていた。
ということが良く有るので注意して欲しい。
だから
事故が起きる前に、危険な所を見抜く力が非常に大切。
もしも、危険な箇所を見つけても何も言わなければ同罪だよ。
詳しくはこちらの記事を参考にしてね。
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