建築現場では当然のことながら、設計図をもとに造っていく。
しかし、設計図だけでは現場は出来ない。
施工図という図面が必要になる。
ここが、建築現場と土木現場の大きく違うところ。
実は
私の現在いる現場では、建築工事も土木工事もある。
実際は、土木工事は土木職員が担当しているのだが、
図面を見ると、ある程度施工できる情報がある。
配筋するための配筋図なるものもあるのだ。
土木って設計図が親切だな。
と、心から羨ましいと感じた瞬間。
しかし
建築現場の設計図はそうはいかない。
感覚的に言うと、設計図は「マンガ」程度。
こんな建物造りたいんだけど…。
という認識を私は持っている。
ちなみに
建築現場で必要な施工図の種類は
- 仮設計画図
- 躯体図(鉄骨図)
- 平面詳細図
- タイル割り図
- 各種製作図
が一般的。
だから
設計図を基に、本当に建物を造るレベルにまで
「施工図」「製作図」と呼ばれる図面を使って
表現をして、最終的に作業員さんにイメージを
してもらう必要があるのだ。
この作業員さんにイメージしてもらう。
という所まで落とし込めるか?
が、施工図の一番重要な部分で
私が実際に図面をチェックしていく上で
一番重点的にみているポイントだよ。
「う~ん、コレじゃ分かりにくいな~」
とあなたがもし感じるなら
作業員さんには絶対に伝わらないよ。
「うそ~、これだけ分かりやすくしているのに
何で理解してくれないの~」
ということのほうが9割。
それだけ
人に物事を伝えるって非常に難しい。
まさしく、このブログを使って私が挑戦しているテーマ。
「人に物事を伝えるにはどうすれば良いか」
少し脱線したけど
「施工図」を作成したり、チェックしたりする体制は
会社の規模によってマチマチ。
例えば
地元の小さな建設会社なら、自分たちで施工図を
書いて、自分たちでチェックしているかもしれないし、
大手の建設会社なら、施工図の作成は外注して
チェックは現場の職員か、施工図担当の職員が
行っている。
だから
会社の規模が大きくなれば成る程
施工図に触れる機会は圧倒的に減っていく。
「触れる」ということは、施工図に対して
本気で検討するということ。
やっぱり本気で検討するのとしないのでは
頭の中に入っていくスピードも理解の深さも
圧倒的に違うよね。
だけど
もしも、自分で施工図をチェックする立場でなくても
一度は自分の頭で本気で考えて欲しい。
と常々感じているので、又の機会に詳しくお伝えするよ。
つまり
建築現場で使用する施工図(計画図)は
- 仮設計画図
- 躯体図(鉄骨図)
- 平面詳細図
- タイル割り図
- 各種製作図
などがある。
ちなみに
まず、若手職員が取り組むべき図面は
・仮設計画図と躯体図だよ。
更に
図面をチェックするには何処から始めるか?
についてはこちらの記事に書いているよ。
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