親杭横矢板工法を初めて経験した時に感じた予感と実態とは?

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私が携わった現場は地下水位が高いため
鋼矢板が多くて、親杭横矢板はほとんど経験がない。

 

そして

実際に、親杭横矢板の現場を経験したのは、
入社してからかなり経ってからだった為、
親杭横矢板をよく行っている人からすれば、
当たり前とも思えることをずっと疑問に感じていた。

 

それは

横矢板を実際に入れる時は、山留め付近の掘削状態は、
一体どのようになっているのか?である。

 

別に

一般的な知識として横矢板を入れた後に裏込めを行うとか、
横矢板を入れる裏側に多少なりとも隙間がないといけない。
とかは知っている。

 

しかし

私の心配はもっと別の所にあった。

 

それは

隣の家との境界付近で横矢板を挿入するときは、
境界より外側まで掘ってしまわないか?
と言う心配である。

 

当然、境界の際なので慎重に掘るだろうが、
土質によっては崩壊しやすいからである。

それからしばらくして、実際に掘削する時がきた。
最初は慎重に親杭のH鋼に沿って掘削してから
横矢板を挿入するために、親杭の間を掘削する。

 

ところが

表層の方はかなりの砂層なので、最初はほぼ垂直に掘削していた法面が、
すぐにバサッと崩れてしまってオーバーハング状態に
なってしまった。

「おいおいマズイぞ!」

と思ったところに、土工さんがサッと横矢板を入れて
素早く裏込めをしてくれたので大事には至らなかった。

 

その後は、地表から深い部分の掘削だったので、
いきなり近隣家屋に影響は出なかったけど、
最終的に埋め戻しが終わるまでに、何らかの影響が
出ないだろうか?
と、ずっとヒヤヒヤしていたのを覚えている。

 

だって

オーバーハング状態になったときは多少なりとも、
近隣家屋の下の土も引っ張って来ていただろうしね。

 

つまり

親杭横矢板工法を初めて経験した時に感じた予感と実態とは、
横矢板を差し込む時にH鋼より奥側の敷地を一時的に掘ってから、
横矢板を差し込んで裏側を埋め戻すこと。

原理を考えれば当たり前だと感じるけど、近隣家屋のすぐ近くで
H鋼の裏側まで掘っていると

「おいおい近隣さん大丈夫か?」

と心配になってしまったからである。

 

実際には、特に影響なく工事は終了したのだが、工事のやり方を
事前に確認して迫りくる危険に対して敏感にならないと、
後からとんでもない失態を犯すことになるかもね。

山留工事では、こんな失敗も有るから気をつけておこうね。

↓  ↓  ↓

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