工事写真は一体誰のために撮るのか?【建築現場の品質管理】

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工事写真の撮影は新入社員で無くても
現場の人員構成で一番下っ端の人間に必ず回ってくる。

言わば、「基本中の基本」の業務である。

 

だけど

忙しさに追われて、中々思うように写真のタイミングを
合わせることが出来ずに、気づいた時には「作業終了」
であることも有るはず。

工事写真を撮ったことの有る人なら一度は経験していると感じる。

 

そして

検査のたびに

「何で写真が撮れていないんだ!」

「この材料、写真撮っておいてと言わなかったか?」

「こんな写真じゃ検査に使えない!」

「撮り直せるものはやり直しだ!」

と怒られるのも大抵工事写真。

 

でも

検査の時に言われても、時既に遅し!

検査の時に怒る位なら普段からチェックしておいてくれよ。
お前にも責任の一旦は無いのかよ。

様々な愚痴が次々とこぼれてくる経験をしているはず。

 

そもそも

工事写真って何のために撮るのか?

なぜ、工事写真って必要なのだろう?

そんなに大事なら下っ端に撮らせるべきなのか?

って疑問って持たない?

 

結局

各種の検査や、最後に納品するために写真を撮っている
と考えるのが普通だよね。

 

しかし

私は「少し違うのでは?」と感じる出来事があった。

 

と言うのは、
現場の「隠蔽部」、つまり配筋の状況が確認したい事案が
発生して、現場のみんなで「身の潔白」を証明するために
お目当ての部位が撮影されている写真を探す自体に陥った。

最終的には、奇跡的に証明できる写真が見つかったため
大事には至らなかったのだが、最悪「壊して確認する?」
という所まで行きそうな事態だったのである。

 

もちろん

「この納まりは大切だから
 1フロアーに1ヶ所でも良いから撮っておいてね。」

とお願いしていたのだけど、忙しさに紛れて
撮り忘れていて、私たちも確認をしていなかった。

 

だから

写真撮影の担当者を一概に責めるわけにもいかなかった。
どこにもぶつけることの出来ない、何とも言えない感情を
抱えながら写真を探していたよ。

 

そこで

1つ感じたことは

「工事写真は、未来の自分自身を守るために撮る」

ということ。

コンクリートを打ったり、仕上げをしてしまったら
隠れて見えない部分は建築工事では山のように有る。

 

更に

お客様へ引き渡した物件であれば、あなたが勝手に入って
確認に行くわけにもいかないことも有るだろう。

そんな時に、あなた自身で「身を守る手段」が工事写真。

 

でも

あなた自身が、冷や汗タラタラの事態に直面しないと
私が今言っていることの「大切さ」は分からないかもしれない。

「実際にトラブルに直面」して、初めて「後悔」するはず。

 

だけど

何事にも2対8の法則というのが有るのだが
2割の人は「人の振りを見て我が振りを直すことが出来る」はず。

あなたに是非その2割に入ってほしい。

 

その為には

特に隠蔽部に関しては、撮り過ぎと感じるくらいに撮影しておく
と非常に効果的。デジカメならいくら撮影してもタダだからね。

工事写真はとても大切なので今後も定期的に記事にしていくよ。

 

つまり

工事写真は一体誰のために撮るのかについては
一般的には、最終的に納品するので
「お客様」や「検査員」の為に撮るが

私個人の考えとしては「未来のあなた自身」の為。

なぜなら、何かしらのトラブルが会った時にあなたの身を守る
手段になるのか? ならないのか? は全てあなたの撮った
写真の品質に懸かっているから。

 

更に

写真の整理は、現場がピークになる前に是非やっておこう。
コツコツ進めていないと、最後に「死に目」にあうからね。

↓  ↓  ↓

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  1. ちょっとだけ、工事写真について、書いてみました↓

    わたしが考える理想の工事写真の定義(8つの分類)

    http://architectural-site.jp/archives/10391

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あっ、
ただし「社外秘」や「会社独自の技術」じゃ無いよ。
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