ISOという品質管理手法と日本的品質管理手法の違いを感じた瞬間

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建築現場に限らず、物を作る仕事の世界の標準としてISO
という品質管理手法がある。

ISOと聞くと、

あなたは、書類が多い。やる必要あるのか?など

色々な不満が出てくるかもしれない。

 

しかし

個人的な意見としては、7割は必要である。と感じる。
でも、残りの3割は必要では無いのでは?とも感じている。

 

そこで

本日は、もしかしたらあなたも感じているかもしれない。

ISOって本当にいるの?

という話をお伝えする。

 

まず

ISOという物は日本が発祥ではない。

ここが、大きく私たち日本人が考えるべき品質管理と
異なる部分である。

 

なぜなら

外国から見て、日本の品質管理手法というのは「独自の文化」
を持っているからである。

 

それは

私は、ここ数年で日本人では無いお客さんを相手にしている
様々な人の意見を聞くことが非常に多いから。

 

その話の中で、よく出てくるのは

「日本人はアメリカ等に比べて、(大きな意味で)単一民族なので
 言わなくても求める品質って共通認識としてある」

「アメリカ人などは、言われた以外の事をすることは絶対にない
 それは、業務外の事をすると契約違反になるから」

「アメリカ人などは、当然やるべき内容でも、
 マニュアルにかかれていない事はしなくて良いと判断する」

「アメリカ人などは、記録として数値化されたデータ等を非常に好む」

 

だから

先程の話を聞いて、アメリカなどの「人種のルツボ」である国にとっては
ISOみたいに、標準化されたマニュアルと、品質記録が必要なのだ。

 

つまり

外国のものづくりは、日本人が考える「標準」に持っていく為に
色々努力して行った結果生み出されたものだ。
結局、普通に仕事をしてれば「標準品」が、特にマニュアルが
無くても出来上がる日本とは、

品質管理の土台が圧倒的に違う。

 

そこが

私がISOって必要ないのでは?と感じる大きな要因。

 

更に

私が、現場監督の仕事に求めているのは、

  • お客様のためにより良い建物を作る
  • 作り手としてのプライドを守る
  • もっと行くと自己満足の世界

のように、

「人のため」や「自分のプライド」の為に
「標準以上」の品質を追い求めていっている。

 

だから

「標準」を一生懸命作りましょう。
という手法に、3割は共感できない。

 

つまり

ISOという品質管理手法とは、「決められたことだけやる人達」
が「正しい手順」で品質管理を行う手法である。

だから、決して「お客さんの為に」とか「職人のプライド」とかは
必要が無く標準的な仕事の先にあるものを求めている訳ではない。

 

だけど

私たち現場監督の仕事は、あくまでもお客様のために
「標準のその先」を求めて差別化をはかっていくべきでは
ないだろうか?と強く感じている。

 

そして

お客様を喜ばせる秘訣はこちらも参考にしてね。

↓  ↓  ↓

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