梁筋のカットオフ筋と言うのは、両端もしくは中央部の下主筋について
取り合う他の部分よりも本数の多い鉄筋を指します。
具体的には
端部の上主筋が5本で、中央部の上主筋が4本の場合に
端部から中央部にかけて途切れてしまう鉄筋の事です。通常は
梁の両端部から伸びるカットオフ筋は、梁の全長Lに対してL/4 +15d、
中央部にあるカットオフ筋はL/4 +20というのが一般的です。
こちらの
「なぜ、L/4ピッタリじゃないの?」
については、次回の記事でお伝えする予定です。
今回のテーマは
「カットオフ筋で見落としがちな注意すべきポイント」
ですが、「全ての現場で該当するわけではない」のです。
私としても2~3回しかお目にかかっていません。
ただ
万が一、あなたが該当する現場に当たったとしても、この記事の記憶が
おぼろげながらでも、う~っすらとでも、何となくでもあれば
トラブルは避けることが出来るかも知れませんね。
では
一体何に気を付けないといけないか?
ですが
一般的なL/4 +15d、L/4 +20dという寸法ではなく、
具体的に「数値が指定」されている場合があるのです。
時には
その記載された数値で配筋すると梁のほぼ中央部まで
カットオフ筋が延びてしまうことあります。
すると
本来は梁のほぼ中央部まで必要な鉄筋が、L/4 付近までしか無ければ
配筋検査の時に指摘されてパニックになるかも知れません。
実は
私も気が付かずに配筋検査を受けたことがあったのですが
「この数値確保できているか?測ってみて」
と言われて、ドキドキしながら測ったことがあります。
結果としては
奇跡的に、鉄筋の定尺長さを折り曲げた主筋のの「余分」があったので
必要長さをクリアしていました。
「あ~!!結果オーライだよ」
と心で叫んだ記憶があります。
だから
あなたも同じ場面があれば、あらかじめ測定をしておいて確認した後に
「記録として写真を撮っておく」ことを是非ともオススメします。
「あっ!そう言えば確認するの忘れたけどカットオフ長さ大丈夫?」
と聞かれたときに慌てないようにするためにね。
つまり
梁筋のカットオフ筋で後悔しない為に確認すべきたった1とのこととは、
通常のL/4+15dもしくは20dという寸法だけでなく、カットオフ長さが
あらかじめ指定されている場合があるということです。
その長さは通常のカットオフ筋の長さとは言えないくらいに長いものも
ありますから、施工する前に一度作業員さんに確認しておいたほうが
ギリギリでバタバタしなくて良いと私は感じていますよ。
あっ、そうそう。
検査ギリギリで指摘されても手直しできないというトラブルは
こんな事もあるので、合わせて読んでドキッとすることを
1つでも減らしておきましょうね。
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