鉄骨工場に製品検査に行くのは旅行じゃない!7つの確認すべき点とは?(2)

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前回は、鉄骨製作工場に製品検査に行くときに確認しておくべき7つの
ポイントのうち6つまでお伝えしました。

今回の最後のポイントと、前回のおさらいをしておきましょう。

7.塗装部

鉄骨製作工場の塗装で一般的なのは「錆止め塗装」です。
赤茶色い鉄骨の素地の部分と、薄いグレーのコントラストで、
一目でわかることもあれば、赤茶色の錆止め塗装で遠目には
分かりにくいことも有るかもしれません。

 

でも

「あれっ!?そこ塗るとこだっけ?」

という事がたまにあるかも知れません。というのは、外壁側の
鉄骨などは、鉄骨すべでを塗るのではなく、片側だけ塗装されている
ということは多くあるので、あなたの認識が間違っていることもあるし、
製作工場の方が間違って塗っているかも知れないので、確認のため
にも、その場で確認しておいて疑問は解決しておく方がよいでしょう。

 

そして

実際の検査をしていきます。使用材料や外観や塗装膜厚などを
計画書にそって進めていくので、現地でデータなどで確認できるように
しておくとよいですね。

 

それから

実は大切なのは、「塗装してしまうと鉄骨素地の品質が確認できない」
という事です。

 

具体的には

塗装してある鉄骨を上記のような検査で確認するのも大切なのですが、
「塗装をする前の状態」も確認しておいた方がよい。という事です。
鉄骨は、一気には製作できないので順番に製作されていきます。
当然ながら、工程としては様々な状態で製作工場内に置いてあるはずです。

もしかしたら、1~6迄で検査したところも「最終的には塗装される部分」
なのかもしれませんが、その部分も「意識的に」製作工場の方に伝えて
確認したいという気持ちを見せることで

「この監督さん、ちゃんとしているな~」

と思ってもらえるかも知れませんからね。このちょっとの差が、
「まあいいか」と「ちゃんとしておこう」という皆の意気込みの差につながる
ので、意外に大切にしておきたい部分だと私は考えています。

 

最後の最後に

建築工事監理指針(令和7年版上巻)」の該当部分を確認して下さい。

P.550

7.3.12 製品検査

(1) 製作が完了した部材を対象に行われる製品検査は、鉄骨製作工場が行う社内検査と受注者等が行う受入検査により行い、検査の内容は、次のようなものである。鉄骨製作工場の行う社内検査、受注者等の行う中間検査・受入検査については、7.1.5(8)を 参照されたい。また、受注者等が行う受入検査には書類検査と対物検査がある。

(ア) 形状及び、寸法精度の検査
製品寸法について、所定の形状及び寸法精度であることを確認する検査であり、検査項目・方法・許容差は「JASS 6」 付則6等を基に、工場製作要領書等で定められた値によって行う。

(イ) 取合い部の検査
高カボルト接合部及び工事現場溶接接合部等について、寸法及び表面の状態を確認する検査である。取合い部は、工事現場で部材を組み立てられる際の接合部となり構造耐力上重要である。高カボルト接合部の検査は「標仕」7.4.2の規定による。工事現場溶接部の検査は、ベベル角度、ノッチの有無等を確認し、7.3.5、7.6.7を 参考にする。

(ウ) 部材表面及び切断面の外観検査
部材表面及び切断面の外観を確認する検査である。確認項目として工場製作時に生じる打ち傷、クランプ傷、アークストライク、切断によって生じるノッチなどがある。

(エ) 溶接部の検査
溶接部の表面欠陥・内部欠陥について、所定の許容範囲にあるかを確認する検査であり、検査項目・方法・許容差・合否判定は「標仕」7.6.10及 び7.6.12の規定による。

(オ) スタッド溶接部の検査
スタッド溶接部について、所定の形状・寸法精度・外観であることを確認する検査であり、検査項目・方法・許容差は「標仕」7.7.3及び7.7.6の規定による。

(カ) 工場締め高カボルトの締付け後の検査
通常は工事現場で高カボルト接合するが、非常にまれに工場で高カボルト接合する場合に行う。高カボルトの締付けは「標仕」7.4.7の規定に、締付け後の検査の方法等は「標仕」7.4.8の規定による。

(キ) 付属金物類検査
仮設・設備・鉄筋工事関連・内外装に関連する金物類の寸法・位置・取付け溶接部の外観等を確認する。7.3.9及び7.6.9を 参考にする。

(ク) 塗装部の検査
素地調整した面又は下地調整した面と塗装面について、所定の外観であることを確認する検査である。塗膜厚等の詳細な検査については、検査の有無、測定方法、測定時期、測定箇所等について特記に従う。

(2) 塗装部の検査以外の製品検査は、原則として溶接外観検査その他の検査指摘事項の修正等が可能な塗装前の時期に実施する。
塗装の指定がある場合は、原則として塗装部の検査以外の検査を終了した後に塗装する。
めっきの指定がある場合は、原則として、めっき後の検査以外の検査が終了した後にめっきを実施する。

 

つまり

鉄骨製作工場で行うべき製品検査で確認しておくべきポイントは
以下の7です。

  1. 形状及び、寸法精度
  2. 取り合い部
  3. 外観
  4. 高力ボルト接合面
  5. 溶接部
  6. スタッド溶接部
  7. 塗装部

 

でも

タイトルには「旅行じゃない」とは書きましたが、工事監理者さんとの
親交を深めたり、普段は合うことが無い実際に鉄骨を作っている方たちに
実際に会う事で、毎日いる現場では味わえない経験を得ることは、非常に
大切なので、その辺りもしっかりと計画しておくことも大切だと私は
考えています。

 

ちなみに

工事監理者さんと上手くやっていくためのコツはこちらです。

↓  ↓  ↓

 

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