重大な労災事故を起こすと現場をまず止めるのが一番。
なぜなら
- 2次災害の危険性を減らすため
- 現場の保存のため
- 再発防止のため
しかし
一旦ストップさせた現場を再開させるには
何の判断を仰げば良いのか?
判断を仰ぐべき関係機関は
以下の4つが考えられる。
- 警察署
- 労働基準監督署
- 客先
- 社内
まずは
「警察署」だけど、警察は労災事故に対して
「事件性が有るかどうか?」について確認をする。
つまり
「誰かが故意に怪我をさせたのか?」
が焦点なのである。
「え~、そんな事絶対に無いよ!」
とあなたは感じるかもしれないが、
警察には関係ないし、興味もない。
なぜなら
「事件性が有るか?」を確認するのが仕事なのだから。
だから、あなたにとってメチャメチャ失礼な質問も有るかも
知れないが、「質問のゴールは何か?」について考えると
納得せざるを得ないよね。
次に
「労働基準監督署」なのだが、監督署は事故が
何故起こったのかについて、具体的に確認を行いに来る。
労働基準監督署の現場検証が終了すると
監督官の方から「工事を初めてもよろしい」と言われるか
「〇〇についてもう少し確認したいのでそのままにして下さい」
と言われて再開が出来ないこともある。
いずれにしても、「再開OK」か、「ストップしたまま」かは
質問をしてみると「回答」を貰えるので確実に確認しておこう。
3つ目に
「客先」だけど、99.9%の顧客に共通して言えることは
「工事中に事故を起こして欲しくない」
特に
「死亡事故なんて論外」
だって
膨大なお金をつぎ込んで、新しい建物を造っているのに
完成した建物で「人が死んでいる」物件なんて、
もしも、私が客先の立場なら、「ハッキリ言って受け取りたくない」。
「出来れば作り直して欲しい」
だから
客先に、事故の説明を行う場合の注意事項としては
「今後、事故を起こさない方法」をいかに納得して頂くかがカギ。
そこで
「この建設会社の再発防止対策超しょぼい!
これでは、また事故を起こしてしまうのでは?」
と感じるようでは、到底再開は無理だし、
客先からの信頼も失ってしまうよね。
ゆえに
再発防止対策は非常に重要!
最後に
先程説明した3つの機関にOKを貰うためには、
当然「社内」で確認をしてもらう必要がある。
つまり
社内でOKが出たものでなければ、「報告書」として
社外へは提出できないよね。
だから
社内に対して、「事故報告」および「再発防止対策」の
のOKを貰うことが、現場検証以外では
最初に「再開の確認」を貰うための第一歩。
つまり
事故で現場がストップした時に再開する為に
必要な報告と再開の了承の必要がある部署は
- 警察署
- 労働基準監督署
- 客先
- 社内
である。
それぞれに対して説明する時は非常に心苦しい物が
あるので、出来れば現場がストップするような事故は
起こしたくないよね。
では
安全管理の行き届いた現場にするコツとは?
についてはこちらから。
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