建設工事計画届の作成のポイントについて、
今回より数回に分けてお伝えしていく。
毎日連続だと、飽きてしまうので、
数日続けて、違う話題を書いてという感じにしていくつもり。
まずは
建設工事計画届の最初は「表紙」の作成からだよ。
表紙は、工事名や工事概要などの情報を入力していけば
良いのでそこまで難しいとは感じないけど、「ん?」と感じるのが
「常時使用する労働者数」
常時使用するってどういう事?
とあなたは感じるかもしれない。
元請けの人数は何となく分かるはずだけど、
作業員の人数は、1日の最高人数を見越して書けばいいの?
と迷ってしまうかもしれないけど、実際は工期を通しての
「作業員の平均人数」を書けば良い。
だから
ピーク時に100人来ようと、200人来ようと、
最初のうちは10人位で進むのであれば、
平均したら40人くらいかな?
みたいなイメージなのである。
「ある意味、適当の当てずっぽう」なのかもしれない。
では
何故、常時使用する労働者数があるのかというと、
「統括安全衛生責任者」を定める必要があるか?
などの現場の規模に判断されるため。
だから
30,50,100人などという数字はボーダーラインだけど、
その他の35人か40人か?何て本当はどうでも良いこと。
どっちも30人以上50人未満なのだから。
そんなイメージで考えてみると分かりやすいと感じるよ。
更に
建設工事計画届のはじめの方は、
- 工事概要
- 案内図
- 設計図(平立断程度)
- 工程表
を必ず作成するけど、現場の人間には当たり前すぎて
必要ない情報だけど、労働基準監督署の人にとっては
かなり必要な情報であると感じる。
実際に
過去に、私の現場に労働基準監督署の人が臨検で来た時に、
事務所で現場の工事概要を説明していると、おもむろに計画届を
出してきて、「どれどれ…」とページをめくっていった。
その時にチラッと見ると、
案内図の所に何やらメモが書いてあったし、
工事概要のところにも何やら書き込みがしてあったよ。
実際に
現場に行くには、どのように行けばよいのか?
確認してメモをしていたかもしれないし、
工事概要や設計図で「どのくらいの規模の現場か?」
「臨検」で廻るリストにあげるべき物件か?
今のタイミングでは大体どのような状態なのか?
などを確認して、臨検などのリストアップをしているかも
知れないな。と感じた事を覚えているよ。
だから
工事の概略を書いておくことで、
あなたが感じている以上に、労働基準監督署の人に
とっては役に立っているかも知れないね。
つまり
建設工事計画届の
- 工事概要
- 案内図
- 設計図(平立断程度)
- 工程表
については、
労働基準監督署の人が現場の状況を把握する為にある。
特に、「臨検」の時期なんかでは、どのくらいまで進捗していて
見に行く価値が有るのか?判断しているかも知れないよ。
まあ、私としては、あんまり臨検に来て欲しいとは思わないの
だけれども、書類の最初の印象は良いほうが良いと感じるので、
いつも手を抜かずに作成しているよ。
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