建設工事計画届には架空線・埋設物調査図を
添付しておくべきである。
最大の理由は
調査図を作成することによって、
あなた自身が理解できる。ということが最大のメリット。
なぜなら
同じように電線に見えても、それが
「低圧の電線」か、「高圧の電線」が、「電話線」かによって
全く考え方も、架空線の養生をお願いする相手先も違うから。
この記事を書いていて、ふと思い出したのだけど
昔、とある現場で仕事を始めた時に、部下に電線の養生を
してもらうようにお願いしてあったのだけど、
1本だけ、養生されていない線が残っていた。
「あれっ」
と思って、部下に聞いてみると、
「さあ?分かりません。
全部養生してくれと頼んだんですけどね~」
という返事が返って来たので、よくよく調べてみると
「ケーブルテレビの線」だったことがあった。
別に
何事も無ければ、どこに誰の線が走っていても
構わないと私は感じている。
しかし、もし何かの拍子に「切断」してしまったような場合に
どこに連絡して良いのか分からない。ということが非常にマズイ。
当然、先程あげたシチュエーションの場合には、
一生懸命に、切断した線の持ち主を探すことになると感じるけど、
その時間のロスって、本当に非常時には命取りになることもある。
もしも
相手側から、苦情の連絡が先に入ることになると、
「何も把握せずに工事をしていたのか?」
と言う責任問題にもなりかねないからだ。
そうなると、現場だけの問題では済まされなくなることもあるので、
最低限、どこの線がどのように走っているのか?
前面道路には、どのような埋設管が入っているのか?
を確認しておくことで「二次災害」を防ぐことも出来る。
実は
労働基準監督署が本当に「願っている」事は
「埋設物を把握していないことで二次災害にが発生するリスク」
を無くすことなのかな?とも感じるよ。
だって
誰も、ガス管を引っ掛けて「爆発事故」を起こしたい。
と考えている人なんていないだろうからね。
つまり
架空線・埋設物調査図を作成することによって、
関係者が全て、現場の周囲にどのような「リスク」があるか?
を、把握しておく為であるけど、1番把握しておいて欲しいと
私が感じるのは「あなた自身」だよ。
もしも
架空線を切断して感電事故や、ガス管を破損させて爆発事故が
起こってしまったら大変なので、事故を防ぐために予め作成している。
という認識を強く持って、一度確認しておくことをオススメするよ。
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