建築現場の工事の進め方において
最も重要な図面が、総合仮設計画図である。
総合仮設計画図には、
- 工事車両の搬入出経路
- ゲートの位置
- 仮囲いの形状
- 事務所類の位置及び大きさ
- 仮設電気・水道の引込み位置及び設置位置
- クレーンやエレベーターの計画
- コンクリートの打設方法及び設置位置
- 駐車場の位置
- 資材ヤードの位置
- 足場などの計画
- 後施工工区などの記載
だから
現場の総合仮設計画図を見ていると、
「その現場がどのように工事を進めたいのか?」
が手に取るように分かる。
それだけ、重要な図面である。
では
私が総合仮設計画図を書く時に心掛けている事を
特別に1つだけお伝えすると、
「シンプル・イズ・ベスト」
なぜなら
あまりに複雑であると、実際に現場での運営をする時点で
理論的に破綻したり、管理が出来なかったりするから、
可能な限り運営時に頭を悩ますことを少なくする。
具体的には
躯体工事の車両の動線と、仕上げ工事の車両の動線を
出来るだけ分けるように、クレーンとエレベーターを配置することで、
コンクリート打設時においても、仕上げの搬入が出来るようにしたり、
クレーンの段取りをスポットで管理していくことが大変そうな
工区割の現場だったら、定置式のクレーンで計画することにより、
「いつでもクレーンのいる状態」にしたり、
実際に工事を進める上で、「検討」や「調整」や「段取り」を出来るだけ
減らすことで、本来時間を使わないといけない事に集中してほしいから。
だから
出来るだけ工事の流れでラップしそうなことや、
作業エリア的に困難な所を重点的に
「いかにシンプルに実現できるか?」
について、いつも考えるようにしているよ。
物事を単純化することで見えてくることって
実は本当にたくさん有るからね。
もしも
自分で総合仮設計画を検討する場合は、
この記事を思い出して計画してくれると、
私は非常に嬉しいよ。
つまり
総合仮設計画図というのは、どのように工事を進めていくのか?
について凝縮した図面のことである。
だから
現場の良し悪しも全て総合仮設計画図を見るだけで
判断できてしまうので、本当に計画や目標って大事だね。
あっ
目標についてはこちらでも記事にしているので確認しようね。
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