一級建築士の試験にも出る!コンクリートの調合条件とは?

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一級建築士の勉強を行っていると様々な数値が出てきます。

 

今回は

その中で、コンクリートの調合強度についてあなたが是非
覚えておくべきという数値についてお伝えしていきます。
とは言え、この数値は一級建築士の勉強をするために覚えるかも
しれませんが、あなたの毎日の業務の中でも必ず役に立ちますからね。

 

まず

こちらに5つ本日の課題を載せておきます。

  1. 空気量は4.5%(±1.5%)
  2. 水セメント比の最大値は65%(普通ポルトランドセメントの場合)
  3. 単位水量の最大値は185kg/m3
  4. 単位セメント量の最小値は270kg/m3
  5. 塩化物量は、塩化物イオン(Cl-)量で0.30 ㎏/m3 以下

それぞれの項目については、次回からの記事で掘り下げていくので
合わせて読んで理解を深めると良いのですが、この数値くらいは
一級建築士の勉強をしていなくても覚えておいた方が良いです。

 

実際に

現場で仕事をしていくときに、数値を覚えておきながら作業員さんや
工事監理者さんと会話をしていくと非常にスムーズなのです。

 

例えば

コンクリートの現場受け入れ試験をしている時に

「空気量3.3%です」

と言われた時に、パッと許容範囲内なのか?範囲外なのか?
が分かっていないと、写真に入ってよいレベルなのか?
それとも、生コン車をNGとして返さないといけないレベルなのか?
判断することが出来ませんよね。

 

また

コンクリートの配合報告書が生コン工場から提出された時に
「どの項目をチェックすれば良いのか?」が分からないと
そのまま工事監理者さんに提出してしまい、万が一にも
設計要件を満たしていない場合もあるからです。

今回は、生コン工場が絡むので相手の方がコンクリートに関しては
「プロ」なのでトラブルになることは少ないと感じていますが、
他の工種であれば、あなたにかかる責任は非常に高くなります。

 

だから

私は「一級建築士の勉強をすること」と「現場で仕事すること」
を別々で考えずに、実務で必要な場面を想像しながら学んで欲しい。
と心から願っていますよ。

 

最後に

公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)(平成31年版) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]」の該当部分を確認して下さい。

 

(イ) 調合条件

(a) AE剤、AE減水剤又は高性能AE減水剤を用いるコンクリートの荷卸し地点における空気量は、4.5%とする。

(b) 水セメント比の最大値は、次による。

① 普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、高炉セメントA種、シリカセメントA種及びフライアッシュセメントA種の場合は65%、低熱ポルトランドセメント、高炉セメントB種、シリカセメントB種及びフライアッシュセメントB種の場合は60%、普通エコセメントの場合は55%とする。
② 再生骨材Hを使用する場合は60%とする。

(c) 単位水量の最大値は、185 ㎏/m3とし、単位水量は、コンクリートの品質が得られる範囲内で、可能な限り小さな値とする。

(d) 単位セメント量の最小値は、270 ㎏/.とし、単位セメント量は、(b)の水セメント比及び(c)の単位水量から算出される値とする。

(e) 細骨材率は、コンクリートの品質が得られる範囲内で、適切に定める。

(f) 混和材料の使用は、次による。

① AE剤、AE減水剤又は高性能AE減水剤の使用量は、所定のスランプ及び空気量が得られるように定める。
② 普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートで、圧送が困難な場合には、フライアッシュⅡ種又はⅣ種を混合することができる。ただし、この場合は、単位セメント量を減じてはならない。
③ 普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートで、水セメント比の制限等により、強度上必要なセメント量を超えてセメントを使用する場合は、その超えた部分を、セメント全量の10%の範囲で、フライアッシュⅠ種又はⅡ種に置き換えることができる。
④ ①から③まで以外の混和材料の使用方法及び使用量は、特記による。特記がなければ、
使用方法及び使用量のわかる資料を提出し、監督職員の承諾を受ける。

(g) コンクリートに含まれる塩化物量は、塩化物イオン(Cl-)量で0.30 ㎏/m3 以下とする。

(h) コンクリートは、アルカリシリカ反応を生じるおそれのないものとする。

(ウ) 計画調合の決定

(a) 計画調合は、試し練りによって定める。ただし、普通エコセメント又は再生骨材Hを使用するコンクリートを除くⅠ類のコンクリートの場合には、試し練りを省略することができる。

(b) 試し練りは、計画スランプ、計画空気量及び調合強度が得られることを確認する。

(c) 供試体の養生は、6.9.3(1)(ア)による標準養生とする。

(d) 調合強度の確認は、材齢28 日の圧縮強度による。ただし、あらかじめ監督職員の承諾を受けた場合は、この限りでない。

 

つまり

コンクリートのの調合条件とは、一般的に以下の数値は
一級建築士の勉強にも、実務的にも頭の中に入れるべき
内容であると私は考えています。

  1. 空気量は4.5%(±1.5%)
  2. 水セメント比の最大値は65%(普通ポルトランドセメントの場合)
  3. 単位水量の最大値は185kg/m3
  4. 単位セメント量の最小値は270kg/m3
  5. 塩化物量は、塩化物イオン(Cl-)量で0.30 ㎏/m3 以下

このうち、次回からいくつかの項目について掘り下げて行きます。

また

一級建築士の勉強について悩みはこちらからどうぞ

↓ ↓ ↓

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