鉄骨溶接の開先とルートって?名前は聞いたことあるけど何?

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あなたには、仕事をしていて得意、又は苦手なジャンルってありますか?

私はありますね、そして苦手なジャンルの1つが溶接関係です。
建築工事監理指針の章・節の順番でネタを出しながら、こつこと記事を
書いていますが、できればまるごと飛ばしたいと思ってます。

そうは言っても、このブログは、建築の初心者のためのブログなので、
広く浅く、時には深く進めていきますよ。

 

なので

こんかいは、溶接接合でよく出てくる基本用語を説明していきます。
また、工事写真を撮る上でも、正規の寸法になっているか?
を確認して記録に残しておくと良い部分でもあります。

今回説明するのは「開先」と「ルート」で、以下の図が分かりやすいので
参照させてもらいました。

 

引用先:開先とは(株式会社ベンカン機工)

開先形状

ルート間隔

 

まずは

「開先」ですが、先程の形状をみると「何故この形状が必要なのか?」
が想像できるあなたは勘が鋭いですね。

溶接とは文字通り「溶かして接合する(つなぎあわせる)」ということで、
溶接棒と溶接面が、適切に溶け合ってくっつく必要があります。

なので、開先を設けることで、設けない場合に比べて、溶接棒(溶けた
材料)を受け止めやすい形状になっているのが分かると思います。

その上で、ルート間隔が狭いと、溶接する方からすると奥側の
溶け込みが不十分になる恐れがあるので、適切な間隔をとります。

 

よって

場所ごとに設計された、開先とルート間隔を確保できて、初めて
適切な溶接ができるという事前準備が整うのです。

当然ながら、溶接欠陥をなくしていくには、ここから溶接する
作業員さんの技量とか、溶接機の設定とかが必要になってきますが、
準備がしっかりと整っていないと、しっかりとした仕事の結果は
出ないということも合わせて覚えておいて下さいね。

 

最後に

建築工事監理指針(令和7年版上巻)」の該当部分を確認して下さい。

P.573

――― 鉄骨工事技術指針・工場製作編 ―――

4.13.5 組立て部材の補修要領

開先形状、ルート間隔の不適合、すき間の大きい場合の補修方法の概略を示す。

(1) ルート面 (ルートフェイス)

ルート面が大きすぎるときは、図 4.13.36 のようにエアアークガウジングまたはグラインダで削りとる。

(2) ルート間隔 (ルートギャップ)

ルート間隔が狭いときは、図 4.13.36 のようにグラインダまたはエアアークガウジングで正規の寸法に削除する。エアアークエアガウジングによる凹凸のはなはだしい箇所はグラインダで仕上げる。広くて本溶接に支障が出る場合は、継手の一方または両方を肉盛溶接して丁寧に仕上げる。

(3) 隅肉溶接におけるすき間

被覆アーク溶接およびガスシールドアーク溶接の場合は表 4.13.2. サブマージアーク溶接の場合は表 4.13.3 による。

図 4.13.36 ルート面の補修

 

表 4.13.2 被覆アーク溶接およびガスシールドアーク溶接の場合のすき間の補修溶接要領
すき間 補修方法
2mm以下 規定サイズで溶接する
2mmを超え 3mm以下 すき間の寸法だけサイズを増す

 

表 4.13.3 サブマージアーク溶接の場合のすき間の補修溶接要領
すき間 補修方法
0.8mm以下 規定サイズで溶接する
0.8mmを超え2.0mm以下

 

 

つまり

鉄骨溶接における開先とは、溶接を行う母材の接合部にあらかじめ設ける
溝状のくぼみのことです。開先面を設けることで溶接面の面積を増やすこと
ができ、母材と同等以上の強度を確保することが可能になります。

また、ルートとは、溶接初期時の欠陥を無くす為に開先の先端を加工したり、
部材同士を適切に離したり(ルート間隔)することです。

いずれも、溶接を管理する上で基本的な事項なので、このタイミングで
覚えておくことをオススメします。

 

更に

こちらでもルート間隔について書いているので合わせて読むと
理解がより深まりますよ。

↓  ↓  ↓

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