場所打ち杭の検尺って本当に当てになるのか?という疑問

Sponsored Links
/* */

 

途中で何か障害物に当たっていたら間違ってしまわない?

と言うのが、私が一番最初に検尺を見た時の率直な感想だった。

 

そもそも

「検尺」とは、場所打ちコンクリート杭の掘削深度やコンクリートの
打設高さの確認に用いられる、スチールテープのような目盛りのついた
長い紐の先端に「重り」のついた物を、掘削孔に落とし込んで、
重りの着地点から地上までの深さを計測することである。

 

原理は単純すぎるほど単純だし、重りが何かの障害物に
引っ掛かったり、検尺する底に転石などがあれば、
当然ながら計り間違える可能性があるから。

 

しかし

現場をよく見ていると、杭工事の現場代理人は検尺の時に、
下部に障害物が無いであろう場所をイメージして、
何度か検尺を繰り返しながら、障害物などによる
計り間違いを防いでいたよ。

 

当然ながら、検尺を行いながら

「大体このくらいの数値になるはずだ」

という予測値を頭の中に描いているだろうけどね。

 

だから

コンクリート打設時におけるトレミー管を引き抜いたり、
余盛り高さを確認してコンクリートの打設を終了するのは、
全て検尺を行って判断するので「当てになる」測定方法だと
実際の施工を見て感じたよ。

 

ちなみに

世の中IT化が進んでいる現代だけど、建設業には
「自然の原理」を利用した原始的とも感じるような
やり方って今でもたくさんあるからね。

「重り」を使うと言えば「下げ振り」なんかも当てはまるよね。

「えっ!?今どきはレーザーばかりで下げ振りなんて使わない?」

 

ちなみに

下げ振りはこちら。

↓  ↓  ↓

 

つまり

場所打ち杭の検尺って本当に当てになるのか?という疑問には、
「大体の目安としては十分に当てになる」といえるけど、
シビアな数値としては当てが外れてしまう可能性も高い。

 

しかし

他に代替え手段がなかなか無いことや、数cmというシビアな
数値を求められることが少ないため「十分に有効」な手段だよ。

 

このように

建設現場では、以外に原始的なやり方を行っている場合がある。
ちなみに、こんな記事の内容も当てはまるかもね。

↓  ↓  ↓

  • コメント: 0
banner11

Sponsored Links


関連記事

  1. 鋼管杭の回転圧入工法で杭工事の悩みを激減させる最大のメリットとは?

  2. 掘削工事における釜場排水工法は水中ポンプの故障が命取り

  3. コンクリートの打設後の墨出しで距離も角度も合わない!どうする?

  4. 鋼矢板で先行掘削をした時の私の犯した過去の失敗例とは?

  5. 【保存版】躯体図に記載すべき36のチェック項目とは?(チェックリスト付)

  6. コンクリート打込み時の圧送工への4つの管理ポイントとは?

  7. ダブル配筋の壁筋端部にはコの字のキャップは必要か?

  8. 鉄筋工事の施工計画書の本音と裏側(1)

  9. 知っておいて損はない杭工事の選定の3つのポイントとは?

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プレゼント付無料講座開催中
kouza
仮設 syoseki
プロフィール
myImage

作者:TM


私の職業は「建築現場の現場監督」。
何だかんだで15年働いている。
その15年分のノウハウを若い現場監督さんのために、全て暴露しくよ。

なぜ、キツイ建設業界で働き続けているのか?
その秘訣がしりたいあなたは
今すぐこちらをクリック

↓ ↓ ↓

詳しいプロフィールはこちら


あっ、
ただし「社外秘」や「会社独自の技術」じゃ無いよ。
あくまで、「私個人の感じる本音」だよ。
最新記事・おすすめ記事
  1. ボルト接合の落とし穴!想像力を駆使して回避すべき…

  2. 鉄骨工事のボルトのクリアランスは○○mmしかない!?

  3. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチ…

  4. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチ…

  5. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチ…

  1. 一級建築士の資格勉強を始める時期はいつからか?と…

  2. 在宅勤務になり建築現場に配属されない時の学習方法…

  3. 最上階の梁の定着は一般解の梁と何が違うのか?

  4. TMです。新年明けましておめでとうございます。【悩…

  5. 工事写真をスマホで管理する時代が到来!Photo Manag…

人気記事ランキング
月間週間デイリー
ブログランキング
にほんブログ村 住まいブログ 現場監督へ