場所打ちコンクリート杭の場合に憂鬱になるのが
「杭頭処理」である。
「ドドドドドッ」
という斫りの音からの近隣さんからのクレームに怯える毎日。
「早く終わってしまわないかな~」
と感じる毎日を過ごしていたのは私だけでは無いはず。
私と同じような苦労をされているからこそこの記事を
今読んでいるのかもしれないね。
まず
杭頭事態の斫り方だけど、一般的にはブレーカーでの
手斫りを行うことが多いと感じるけど、数が多かったり、
径が多ければ、ミニバックホーのアタッチメントを
ブレーカーに変更して、重機で斫るという方法もある。
重機で斫るメリットは、工期の短縮と騒音が比較的
低い音になるので、手斫りよりも多少は気になりにくい。
もしも
同様の状況であれば検討してみる価値はあるかもね。
次に
杭頭の余盛部分と杭の部分の境目にチューブなどを仕込んで
余盛部分を縁切りしてクレーンなどで吊り上げるという方法もある。
すると
現場内での杭頭斫りが低減されて環境に優しくなるのだ。
しかし
そこで検討しないといけないのが「揚重機」である。
杭頭の余盛部分はかなりの重量になるので吊り上げるためには、
クレーンの作業半径と吊り上げ荷重をよく検討していないと、
掘削しすぎて、余盛部分を吊り上げることが出来ない。
という情けない結果になってしまう可能性も高い。
更に
余盛部分を塊で吊り上げなくても、斫りガラを吊り出さないと
いけないことも認識しておこうね。
杭頭の斫りガラは「産業廃棄物」なので適正に処理しないとイケない。
基礎の周りに撒いて勝手に「砕石」扱いにすると法律違反だからね。
あなたも前科一犯になりたくは無いでしょ?
更に更に
杭頭斫りを行なう時は、防音シートなどを使用して何とか
防音設備の囲いなどが出来ないか?検討しよう。
たとえ、実際に効果は無くても「パフォーマンス」的な効果はある。
これは、近隣さんからのクレームが来た時に有効だからね。
つまり
杭の余盛のコンクリートをどのように斫るか?という問題については、
現場の特性により様々な事を検討しなければいけない悩ましい問題である。
例えば
施工法については、手斫り・重機による斫りの選定や、
余盛りコンクリートの硬化前に切れ目が入るようにして
揚重機で吊り上げるなどの特殊工法の検討。
作業時間や曜日などの制限や、防音設備などの
環境面のに関する検討事項。
斫りガラの搬出方法など、他にも検討すべきことも多いはず。
そして
現場の工事の中で「騒音の苦情」について最も発生しやすい
工種の1つである事は間違いないので、近隣対策も気を使うよね。
では
クレームの多い近隣さんとどのように対応していくか?
については、こちらで秘策をお伝えしているよ。
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