鉄筋工事の施工計画書の本音と裏側(4)

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前回は、鉄筋工事の施工計画書の全17項目のうち
5~6項目までをお伝えした。最初から読みたいあなたはこちらから。

今回は続きからお伝えするよ。

 

7,材料の保管場所及び貯蔵方法

 

鉄筋の加工場から現場に納入されてきた鉄筋が真っ赤だったら

「何でこんな錆び錆びの鉄筋持ってくるんだ!」

と怒り心頭になったりしないかな?

 

もしも

「怒り心頭になる」とあなたが言うのなら、質問するけど

「元々どのような保管ルールになってたの?」

「ルールが守れる状態か?あなた自身の目で確認した?」

ということなんだよね。

 

つまり

錆び錆びの鉄筋を現場に納入されることも、他の現場の材料が
間違えて納入されることも、一概に「鉄筋の加工業者のせい」
とは言えないよね。

まずは、どのように保管するのが望ましいのか?
加工場の環境でベストの答えが無ければ、ベターな答えは無いか?

少なくとも、この記事を読んだタイミングで1度考えて欲しいかな。

 

8,材料の加工場所(現場又は工場の別,規模及び機械設備)

 

材料を現場か?工場か?はたまたどんな設備の工場で加工するか?
というのは、鉄筋工事の品質を確保する上で非常に重要。

 

とは言え

現在では、敷地が広いからと行って現場に鉄筋を直接持ち込んで
加工機械を設置して鉄筋を加工するというのは、ほぼ皆無なはず。

 

なぜなら

鉄筋の加工機械が、単純に鉄筋をセットして曲げるだけの機械から
データを入力すれば、その通りに加工ができるレベルの機械があるから。
だから、機械だけ現場に持っていっても周辺設備を整えるが困難なので
基本的には、加工場での鉄筋加工が一般的であると感じるよ。

 

そして

鉄筋の加工場に関しても、規模や設備に応じて数カ所に分けて、
例えば、太物の加工はA加工場、細物はB加工場とする場合も有るし、
加工する地域が違ったりすることも有る。

何れにせよ、鉄筋の加工量が増えてしまったけっか追加の設備投資を
強いられたために、便宜上分けているというケースが多いかな。

 

更に

あなたが鉄筋の加工場をチェックする時に確認してほしいのが、
「ストックヤード」がどのくらい確保できるか?である。

当然、ストックするのは加工前の材料も、加工後の材料もあるので
しっかりと、管理されてストックされているのか?と言うのは
案外、会社のレベルを知る良い機会であると感じるので、
あなたが鉄筋の工事担当者であれば、一度は加工場を見るべき。
だと私が考えているからね。

 

今回はこのあたりでおしまいね。
また次回。

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