建物の隅の柱や柱や梁の寸法が違うものが取り付く部分などは、
他の部分に比べて梁筋がアンカー納まりとなっている可能性が高いです。
また
アンカー納まりになっている柱内は、梁主筋を通して納めている
場合に比べて非常にゴチャゴチャしてしますよね。
そこで
今回はゴチャゴチャしている柱内の納まりのなかで、
これだけは押さえておくべき!というポイントをお伝えします。
なぜなら
今回のポイントは配筋検査時に指摘されても「修正困難」
になることが、あらかじめ分かっているからです。
そして
事前に図面上でチェックすることで、トラブルを未然に防ぐことが可能なので、
少なくとも「ヤバそう」という1ヶ所は是非とも検討して欲しいからです。
そのポイントとは
「梁のアンカーの水平投影距離が設計図書の仕様を満たしているか?」
具体的には
設計図書によって違いがありますが、大抵の場合は梁のアンカー筋は
柱幅の3/4若しくは80%以上の水平投影距離を求められる事が多いです。
一方向からしかアンカーがない場合は柱のフープ筋のギリギリまで
梁筋を奥まで設置すれば問題になることも少ないでしょう。
しかし
梁筋が2段筋であったり、2方向からアンカー筋がくると
他の鉄筋が干渉して当初予定している位置より柱の奥より
手前側にアンカーの位置が納まらざるを得ない場合があるのです。
しかも
梁のアンカー部の水平投影距離については配筋が進めば進むほど、
修正が困難になってしまうことは言うまでもありませんよね。
修正するなら梁主筋を並べた瞬間か、そもそも配筋する前に
事前に検討しておくしか無いですね。
つまり
梁主筋の納まりでアンカーが密集している場合に確認すべき事は
アンカー同士が干渉して柱断面3/4若しくは柱断面の80%などと
定められている梁筋のアンカーに対する折り曲げ位置の奥行寸法を
確保することが難しくなるということです。
そして
先程のアンカーの折り曲げ位置はコンクリート打設前の
配筋検査で指摘されても即座に対応が難しい内容でもあります。
だから
アンカーが密集していそうな柱の内部を1か所でも良いので
事前し検討しておくことをオススメしますよ。
あっ、そうそう。
こちらの指摘も後から修正が困難なので合わせて確認して
現場での「ヒヤッ」とすることを1つでも減らして
おくことを私はオススメしますよ。
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