自立式山留め工法において変位の管理が最重要である理由とは?

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前回の記事で自立式山留め工法の場合は、変位の管理が重要であると書いた。

 

では

山留めの変位の管理を怠ると、最悪どのような事態が待っているのか?

はじめに結論から述べると「山留めの崩壊」である。

 

もしも

山留めの崩壊が起こってしまったらとても大変な事態になるのは
想像に固くないよね。

山留めを設置する場合は、近接して道路や家屋があることも多く、
山留めの崩壊によってかなりの影響を受けてしまう。
もしかしたら、道路の決壊や家屋の倒壊までなるだろう。

 

実際に

私は自分で山留めの崩壊を経験したことは無いけれど、
写真で崩壊現場を見たことがある。

「うぁ~!これってどうやって復旧するんだろう?」

というくらい凄まじい状況であった記憶があるよ。
そのくらい、山留めの崩壊って自分では絶対に起こしたくない事故。

 

でも

事前に山留めの構造計算しているから安心なんじゃ無いの?

とあなたは感じるかも知れないね。
でも、構造計算通りになるのは見えない地層が想定通りで、
かつ想定通りの挙動を示した場合のみ。

 

特に、軟弱地盤であれば一定の変位を越えると、
一気に変形が進んで取り返しのつかない状態になることもある。

このように、予想以上の変形が出たことは私も経験しているので、
地中の工事は思い通りにいかないものである。
と思い知らされた。

 

だから

この記事を読んでいるあなただけには悲惨な事故を
経験して欲しくないので、
山留めの変位の管理をしっかりしてね。

 

つまり

自立式山留め工法において変位の管理が最重要である理由は、
変位が急激に増えると最悪は山留めの「崩壊」という事態を招くから。

一旦山留めが変形して崩壊すると、周辺の道路や家屋にも
多大な悪影響を与える大惨事になってしまう。

 

だから

日頃から「変化していない」ということを確認するように心がけようね。
継続的に計測をしておけば、突然の異変には絶対に気づけるからね。
このようになってしまってからでは遅いからね。

↓  ↓  ↓

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コメント

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  1. 日頃から「変化していない」ということを確認するように心がけようね。

    その通りですね(^o^)

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