自立式山留め工法において変位の管理が最重要である理由とは?

Sponsored Links
/* */

 

前回の記事で自立式山留め工法の場合は、変位の管理が重要であると書いた。

 

では

山留めの変位の管理を怠ると、最悪どのような事態が待っているのか?

はじめに結論から述べると「山留めの崩壊」である。

 

もしも

山留めの崩壊が起こってしまったらとても大変な事態になるのは
想像に固くないよね。

山留めを設置する場合は、近接して道路や家屋があることも多く、
山留めの崩壊によってかなりの影響を受けてしまう。
もしかしたら、道路の決壊や家屋の倒壊までなるだろう。

 

実際に

私は自分で山留めの崩壊を経験したことは無いけれど、
写真で崩壊現場を見たことがある。

「うぁ~!これってどうやって復旧するんだろう?」

というくらい凄まじい状況であった記憶があるよ。
そのくらい、山留めの崩壊って自分では絶対に起こしたくない事故。

 

でも

事前に山留めの構造計算しているから安心なんじゃ無いの?

とあなたは感じるかも知れないね。
でも、構造計算通りになるのは見えない地層が想定通りで、
かつ想定通りの挙動を示した場合のみ。

 

特に、軟弱地盤であれば一定の変位を越えると、
一気に変形が進んで取り返しのつかない状態になることもある。

このように、予想以上の変形が出たことは私も経験しているので、
地中の工事は思い通りにいかないものである。
と思い知らされた。

 

だから

この記事を読んでいるあなただけには悲惨な事故を
経験して欲しくないので、
山留めの変位の管理をしっかりしてね。

 

つまり

自立式山留め工法において変位の管理が最重要である理由は、
変位が急激に増えると最悪は山留めの「崩壊」という事態を招くから。

一旦山留めが変形して崩壊すると、周辺の道路や家屋にも
多大な悪影響を与える大惨事になってしまう。

 

だから

日頃から「変化していない」ということを確認するように心がけようね。
継続的に計測をしておけば、突然の異変には絶対に気づけるからね。
このようになってしまってからでは遅いからね。

↓  ↓  ↓

  • コメント: 1
banner11

Sponsored Links


関連記事

  1. 耐圧盤やピット構造の基礎形式で山留の切梁が邪魔な場合は?

  2. 鉄骨工事の工場製作要領書に関するチェックのポイントとは?(3)

  3. 結束線、段取り筋の品質管理とかぶり厚さの問題

  4. 最上階の柱の鉄筋の端部のフックは四隅で良いのか?全数必要か?

  5. 柱・梁の断面算定の考え方と鉄筋の納まりの実態との差とは?(2)

  6. 材料置き場の計画は現場運営のセンスが命!3つのポイントとは?

  7. フラットデッキ、デッキ合成スラブ、デッキ構造スラブの違いとは?

  8. 鉄筋とコンクリートの強度の組み合わせとバランスの関係とは?

  9. 独立基礎の基礎と地中梁は何故レベルが違うのか?

コメント

  • コメント (1)

  • トラックバックは利用できません。

  1. 日頃から「変化していない」ということを確認するように心がけようね。

    その通りですね(^o^)

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プレゼント付無料講座開催中
kouza
仮設 syoseki
プロフィール
myImage

作者:TM


私の職業は「建築現場の現場監督」。
何だかんだで15年働いている。
その15年分のノウハウを若い現場監督さんのために、全て暴露しくよ。

なぜ、キツイ建設業界で働き続けているのか?
その秘訣がしりたいあなたは
今すぐこちらをクリック

↓ ↓ ↓

詳しいプロフィールはこちら


あっ、
ただし「社外秘」や「会社独自の技術」じゃ無いよ。
あくまで、「私個人の感じる本音」だよ。
最新記事・おすすめ記事
  1. ボルト接合の落とし穴!想像力を駆使して回避すべき…

  2. 鉄骨工事のボルトのクリアランスは○○mmしかない!?

  3. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチ…

  4. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチ…

  5. 鉄骨の工作図をチェックする時に確認すべき9つのチ…

  1. 一級建築士の資格勉強を始める時期はいつからか?と…

  2. 在宅勤務になり建築現場に配属されない時の学習方法…

  3. 最上階の梁の定着は一般解の梁と何が違うのか?

  4. TMです。新年明けましておめでとうございます。【悩…

  5. 工事写真をスマホで管理する時代が到来!Photo Manag…

人気記事ランキング
月間週間デイリー
ブログランキング
にほんブログ村 住まいブログ 現場監督へ