施工計画書の一番メインな部分は「施工要領」。
つまり
実際にはどのような手順でどのように作業が行わるのか?
を記載する部分で、一番関係者が理解しておきたい部分。
「どのように作業するか?」がしっかりと計画されていないと、
行き当たりばったりの作業になってしまい、良い品質は決して
得ることが出来ないと私は感じているから。
でも
どのように記載すると関係者が分かりやすいのだろう?
と言うのは
実際の施工要領の部分は、ある一部の人にしか分からない記載に
なってしまっていることが多いという事実があるから。
具体的には
一部の人というのは、「計画書を書いた当事者」である。
計画書を書いた当事者は、書くまでに色々調べたりして、
一定の基礎知識が有るため、基礎知識の乏しい人が読むと
理解に苦しむ表現があったりするから。
そこで
何が足りないと基礎知識に乏しい人が理解に苦しむかというと、
5w1Hのどれかが抜けている場合が多い。
例えば
「鉄骨のボルトを締める」と言う記載だけがあったとする。
しかし
- ボルトの種類は何?トルシア形高力ボルト?
- 締めるってシャーレンチで締めるの?
- どのタイミング?前工程と後工程の関係は?
- 誰が作業して、誰が確認するの?
- どのようになった時点で完了なの?
などなどの色んな疑問が湧いてくるよね。
だけど
計画書を書いた当事者は、
「そんなのいちいち説明しないといけないの?」
と感じるかもしれないけど、
「説明しないといけないよ」
だって
施工計画書の基本的な趣旨は
「作業の計画を、全ての関係者に周知して、
計画通りに作業を完了させること」
だからね。
今のままだと完全に「独りよがり」の計画書になっているから。
もしも、提出前の施工計画書が手元にあるなら、
「5W1H」に注意して「誰が読んでも分かりやすいか」について
チェックしてみると、新しい視点での発見があるかも知れないね。
つまり
施工要領に必要なのは、
- どのタイミングで
- 何の材料や工具を使って
- 誰が
- どの場所において
- どのような作業をするか?
を説明することで
・なぜそうするのか?
を合わせて説明が出来る。
すると
全ての関係者にとって非常にイメージがしやすい
分かりやすい施工要領になると私は感じるよ。
しかし
現場のスタッフには、施工計画書と施工要領書と作業手順書の
区別がつかないで仕事をしている人が実は多い。
こちらで記事にしているので合わせて読むと理解が深まるよ。
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