建築現場を始める前に、周辺に近隣家屋などが近接していると
家屋調査を行うのが一般的。
家屋調査とは、専門の調査会社が工事の始まる前の
近隣家屋の劣化の状態を写真を含めた報告書として
作成すること。
建物の外観だけでなく、住人の人の許可があれば、
建物の内部の部屋の状態も写真に納めることも。
目的は
もしも工事中に建物に亀裂や傾きなどの不具合が
発生した場合に、「工事が原因か?」そもそも
「当初からあったか?」の客観的な判断をするため。
つまり
家屋調査を行わなかった場合に、いわれのないクレームを
受けると、「工事が起因物ではない」という事を証明するのは
非常に困難であるということ。
近隣さんに
「工事の最初の頃は無かった」
と言い張られると、なかなか覆すのが難しいのだ。
結局、いろいろな話し合いが何度も行われ、
最終的に、補修を行うこともしばしばある。
実際に
家屋調査を行うと結構な費用が発生するけど、
調査費用をケチってしまって、後で調査費用の
何倍も補修費用が発生したり、途方も無い労力と
精神的疲労が待ち受けているかもしれない。
だから
私は家屋調査費用というのはケチっては
いけないし、何かあった時の保険である。
という認識をもって、近接する建物がある場合は
必ず実施しておくようにしようね。
そして
事前に家屋調査を行った記録というのは、
近隣さんにも1部渡すので、クレームを言う前に
事前に先方でも確認することが出来る。
ゆえに
「クレームの抑制効果」もいくらかはあると感じているよ
つまり
建築現場で家屋調査を省略した結果の悲劇とは、
途中で近隣家屋に何かトラブルが発生しても、
当初からか、工事の影響か判断がつかないため、
現場の責任を免れることが出来なくなってしまうこと。
更に
本来いわれのない部分まで、補修を行う必要が出て来るため
結局、家屋調査費用のほうが安くついたという現場を
実際に聞いたことがあるということ。
更に更に
お金で解決するだけなら楽だけど、解決するまでのプロセス
において、途方も無い労力を費やすことになるので、
その「労力」と「精神的疲労」の方が、数倍高くつくよ。
だから
現場を運営していくためには、客観的な視線が重要。
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