既製コンクリート杭を施工する方法の1つに
プレボーリング埋め込み工法と言うものがある。
簡単に説明すると、読んで時のごとく
「杭を沈める為の孔を最初に掘って(プレボーリング)、
後から杭を埋設する工法」なのだ。
当然ながら
杭を埋設する為には、杭の直径より大きな孔を掘らないと、
掘った孔の中に杭が収まらないよね。
そこで
最終的に既製コンクリート杭と掘削した孔との隙間を埋めるのが
根固め液や杭周固定液の重要な役割の1つである。
そして
杭の構造的に重要な「先端部分」についてコンクリートと同程度の
強度で隙間を埋めるために投入されるのが「根固め液」である。
根固め液は、品質的に一定の強度を求められるので「強度試験」を
第3者機関にて行い、品質を証明する必要がある。
更に
杭の先端部分以外の「軸部」の隙間を埋めるのが「杭周固定液」
であり、根固め液より強度を求められないのでお互いの配合が異なる。
そこで
根固め液と杭周固定液のそれぞれの配合計画を施工計画書で確認し、
実際の施工時にプラントで製造される1回あたりの量(1バッチ)に対して
水とセメントがそれぞれいくらずつ必要か?を確認しよう。
プラントに一覧表になって貼り出していれば誰でも確認できるよね。
また
根固め液と杭周固定液を注入するタイミングは掘削後~杭挿入前であり、
どちらを先に投入するかは、実は工法によって変わってくるので事前に
施工計画書などで確認をしておこう。
どちらが先でも考え方の基本としては
「根固め液の方がセメント量が多く比重が大きいので重たい」
という考えに基づいているみたいだね。
つまり
既製コンクリート杭の根固め液とは、杭において一番品質的に
重要な「先端部分」の杭と周りの地層を隙間なく一体化させて、
かつ一定の強度を発現させる効果があるため、使用するセメントは
強度試験を行い品質を確認する必要がある。
対して、杭州固定液とは先端部分以外の軸部において
杭と周辺地盤との隙間を埋めるために使用する液体であり、
根固め液ほどの強度は必要としない。
更に
根固め液と杭州固定液は配合が違うので、実際の施工時に
計画通りの配合で施工されているかの確認はしっかりしておこう。
ちなみに、こちらにもしっかり配合は記載してあるか?
確認しておこうね。
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