今回からは、鉄筋工事における代表的な継手工法である
「ガス圧接」についての施工計画書をお伝えしていこう。
その他の「溶接継手」や「機械式継手」などは今回からの
記事を参考にして頂けると幸いなんだけど、不明な点が有れば
お問い合わせ等をして頂きたい。
要望が多ければ、別途記事にすることも検討するかも。
そして
以前の鉄筋工事の施工計画書で結構ガッツリ書いたので
重複する部分は軽く流して全体的にも短めにまとめようと
考えているよ。鉄筋工事の施工計画書はこちら。
では、早速初めていこう。
工程表(圧接の時期)
ガス圧接の工程は鉄筋工事と違って事前の手配ものが
ほとんどないので必要な時期(躯体工事の時期)の期間を
何も考えずに線を引いておけば良いので簡単だよ。
ここで
もしも、ガス圧接以外の工法で「技量試験」を事前に
行うのであれば、何時くらいに行うのか?を記載しておいても
良いのかな?と感じるよ。
施工業者名及び作業の管理体制
施工業者や現場の管理体制も鉄筋工事と同じだね。
1つだけ注意すべきなのは、施工業者が下請けを連れてくるか?
なぜなら
基本的には、ガス圧接工事は施工計画書に記載した有資格者で
工事を行うのが基本なので、名簿にも載っていない「どこの馬の骨」
なのか分からない作業員さんで施工するのはいかがなものか?
という話になりかねないからね。
だから
人員の関係上でもしかしたら応援を頼むかも知れない場合は、
事前に施工体制表や名簿に記載しておくことをオススメするよ。
ガス圧接技量資格者の資格種別等(資格証明書等)
ガス圧接に限らず溶接継手でも機械式継手でも資格は必要だ。
しかも、1~4種まで資格があってそれぞれの種別で
施工できる鉄筋径のサイズが決まっているのである。
つまり
D32同士の圧接を1種の資格では出来ないので、
現場で施工する鉄筋径と各資格の種別を確認して、
もしも、全てのサイズが施工できなければ「注釈」
などを付けておかないと
「おいおい。何にもチェックしてないやん!」
と工事監理者さんに思われること間違いなしだよ。
ついでに
資格のまとめ方はそれぞれの有資格者の一覧のあとに
必ず「資格証のコピー」を添付しておこうね。
ガス圧接技量資格者の人数
建物全体で圧接ヶ所が10,000ヶ所もあるのに名簿には2人!?
となったら、あなたでも「大丈夫かいな?」と感じるよね。
実際には、2人が専属の担当者となって10,000ヶ所施工する
のかもしれないけど、途中でどんなトラブルが起こるかわからない。
もしも
- 予定していた作業員さんが体調を崩して入院する。
- 施工上のトラブルなどで1日にどうしても圧接すべき工区が増える。
- 悪天候後などで人員配置がグチャグチャになる。
などの要件で、予定していた人以外の作業員さんが
現場に出向かざるを得ないパターンってあると感じるよ。
だから
全体の施工数量に応じて、それなりの人員を備えた会社と契約するか、
予備的に応援の会社を数社予定しておこうね。
今回はこのあたりでおしまいね。
また次回。
この記事へのコメントはありません。