杭を打設する場合は杭打設計画を
作成する必要がある。
必要な書類としては
- 杭伏図
- 打設計画図
- 打設順序図
- 機械カタログ
- 施工計画書(有れば)
をいつも添付している。
その中でも
打設計画図には
- 杭の位置
- 仮囲いの種類や警備員などの配置
- 資材の搬入経路
- 資材の煮おろし方法、ヤード
- 重機の接触防止措置
- 重機の転倒防止措置
- 杭穴の養生方法
- 電気・水道設備の位置
- 隣接建物などの養生方法
を記載するのが一般的だけど、
今回は、建設工事計画届という労働基準監督署に
提出する書類の一般として説明をしているので
安全に絞ってお伝えすると、1番大切なのは5.と6.である。
つまり
「重機の接触防止」と「重機の転倒防止」である。
実際に、どちらも私の現場では発生しなかったけど
他現場の事例や、ニュースで見たことはある。
「うわぁ~、こりゃスゲ~ことになってる」
と思わず口から出てしまうようん光景だよね。
そして
重機の絡む事故で、ケガをした場合には、
重症になりやすく、死亡事故にもつながりかねない。
だから
計画図に記載するとともに、「実際にキチンとやらせる」
事が非常に大切。「絵に描いた餅」にならないようにね。
では
重機の接触防止だけど、1番簡単なのは
「重機の可動範囲に人が入らないこと」
旋回しても、移動しても周りに人がいなければ、
絶対に絶対に事故にはならない。
だから
「立ち入り禁止措置」を現実問題として
どのように配置するかということが非常に重要。
でも
現実は、杭工事は重機の周りで作業することなんて
日常茶飯事なので、「重機の周りに近づくな!」
と言うのは机上の空論であると感じる。
だから
私がいつも作業員さんに言っているのは
「必ずアイコンタクトを取ってから移動すること」
更には、「グーパー運動」などの合図を決めておくと非常に効果的。
ちなみに
グーパー運動とは、通行したい人が「パー」の合図をすると、
重機のオペが「グー」の合図を出すというやり方。
お互いが「通行する」という意識を共有するための方法。
まあ、計画図には書けないけどね…。
次に
重機の転倒防止だけど、敷鉄板養生と言うのは必須。
とにかく、敷鉄板上を通行させる。
別に、あなたがわざわざ言わなくても杭屋さんのオペは
敷鉄板上を移動していくと感じるけど、
私は過去に「チョットくらい良いか」という軽い気持ちで
そのまま走らせたら、転倒しそうになったという話を
杭屋さんの代理人から聞いたことがあった。
だから
やっぱり敷鉄板上を移動させるのって大事だな。
と感じたよ。
でも
そもそも軟弱地盤上なら、思い切って地盤改良を
してしまうというのも1つの手だからね。
後々後悔しないでも良いように、しっかりと対策はしておこう。
杭打ち機が倒れたら、地盤改良の費用どころの騒ぎでは
絶対に済まないからね。
つまり
杭打設計画において必要な安全対策は、
何と言っても「重機災害対策」。
特に、「重機の転倒」や「接触防止」を
どのようにして行くかをしっかり表現することが
非常に大切であると私は感じるよ。
更に
重機災害が起きてしまうと、被害がかなり大きくなると
感じるので、普段から「作業計画」をしっかり書類で
残しておくことが大事。
こちらで解説しているので合わせて読むと効果的。
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